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ピッコロジョイント復元

2010年10月16日

 リペアサービス課から得意な改造修理のご報告です。

 皆さんはピッコロのジョイントが折れてしまった、という経験は無いでしょうか?実際にご自分で経験しなくても周りでこのようなお話は聞いたことはあるのでは!?

 

 よく起こるのは組んだ状態で落としたり、強くぶつけた時だと思います。ジョイント部分はピッコロの管体の中で最も強度の足らない場所だと言えると思います。そのために組んだ状態で衝撃が加わると、弱いこの箇所が折れてしまうのです。

 

 このような時、ほとんどの方は「もうだめ、治すことは不可能だ」とあきらめていることでしょう。実際このような依頼が来た時、私自身も「どうしよう」と考え込んでしまいました。その楽器はドイツ製で買い換えるには相当の金額を覚悟しなければなりませんでした。40万円~50万円も掛かるのなら修理で何とかなるのなら、と相談されてきたのでした。

 

s-Ph1-2

 

 まず、持ち込まれた時点では、折れてしまったジョイント部分が頭部管の中に入ったまま抜けない状態でした。それを抜き取るのに一苦労、取り出した部品はとても使える状態ではありませんでした。そこで考えたのはY社の普及品の構造です。それは金属で加工したジョイント部を接着で取り付けるものです。この楽器用に採寸し、ジョイント部品を新たに製作、取り付けに成功したのでした。われながら「中々の出来栄え」、これからはこういったお客様の為に専用の部品を作り置くことにしたのです。

 

s-ph3

 

 パイパースの今月号でしたか、クラリネットで同じような事例が紹介されていました。考えることは似ているな、と思わず苦笑してしまいました。

 

 どうぞこんなことが周りで起こりましたら迷わずマスターズの門を叩いてください。(別にわざわざ来て本当に門を叩かなくてもいいですよ、電話でもメールでも結構です。ご連絡くださいね。)

よろしくお願いします。

 

投稿者:野島洋一