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#11 フルートの歴史④

2026.06.10New
フルートジャーナル

日本フルートの歴史

日本のフルートの歴史をひも解いてみると、日本最初の楽器は大正12年、村松孝一氏の製作によるものでした。当時は日本全体でも演奏家が5~6人、アマチュア奏者は20~30人と言う状況だったそうですから楽器を作っても売れずに食べていくのも大変な時代であったと想像されます。

日本の歴史の中でもう一つの流れは日本管楽器(ニッカン)にありました。明治時代に管楽器の修理を始めた江川管楽器がそのみなもとと言われていますが、当初はフルートの製作はしていなかったようです。軍部の依頼で進軍ラッパなどの修理を行ったりコピー品を製作していたようです。のちに日本管楽器製作所となり、昭和45年、当時の日本楽器製造株式会社(現ヤマハ)が吸収合併をし、ヤマハの管楽器がスタートします。その後、金管楽器などフルート以外の楽器はヤマハのみで製作されるようになり(ヤナギサワSAX,ムジーク・ヨーゼフOb等以外)、フルートだけが20社も存在する特殊な産業構造が出来上がりました。
 歴史と言えばもう一つ、日本で最初にフルートを製作したのは前述の村松孝一さんですが、最初にフルート演奏を披露したのは誰か、と言いますと奥 好義(よしいさ)さんと言いまして、宮内省の楽師でした。1876年に初めて楽団(現在の吹奏楽団)の中でマーチなどを演奏したそうです。この奥さん、実は大変な人で「君が代」の作曲者なのです。一説には彼の先生であった鈴木 作と言うときもあったようですが今は正式に奥 好義 作曲となっています。
「君が代」つながりでもう一つ、「君が代」は二曲有ったと言うお話はご存じでしょうか?あまり知られていませんが実はあったようですよ。
明治政府は国政を整えるために国歌として当時日本に来ていたドイツの音楽家(フェントン)に依頼し作曲したものだそうです。先の奥さんはこのフェントンのフルートの弟子だったようです。今の曲が出来るまではこのもう一つの「君が代」が演奏されてきた歴史があるのでした。

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今回は日本のフルートの歴史についてのご紹介でした。

次回は6月24日更新予定です。

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