#4 フルート史から読み解くEメカニズム
2026.01.28New
フルートジャーナル
先週は、Eメカニズムがどのような経緯で生まれたのか、そしてEメカ付きフルートが決して邪道ではないことについてご紹介しました。
ではなぜ一部では「メカに頼るべきではない」といった考え方が語られるようになったのでしょうか。
その背景には、日本におけるフルートメーカーの成り立ちと、設計思想の違いが大きく関係しています。
日本では、フランス系の流れを汲むアメリカのヘインズを目標に開発された国産メーカーと、
ドイツ系の楽器を範として発展してきたメーカーが、平行して成長してきました。
その過程で、ヤマハを中心とした初心者向けモデルはドイツ系の設計思想を
上級者向けモデルはリングキィを採用したフランス系の流れを汲む、という住み分けが生まれます。
この構図が、「Eメカ付きの楽器=初心者向け」といった本来とは異なるイメージを生み出す一因となりました。
しかし実際には、現在でも名器として名高いドイツのハンミッヒは高級モデルでありながらほとんどがEメカ付きです。
Eメカの有無は、演奏技術の優劣だけでなく、楽器の設計思想と歴史の違いによるものなのです。
楽器の構造を歴史の中で捉える事は、音楽そのものをより深く理解する事にもつながるのではないでしょうか💡
次回はシ♭のピッチについて。どうぞお楽しみに😊

