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#3 Eメカニズムについて

2026.01.14
フルートジャーナル

みなさんは「Eメカニズム」についてどの程度ご存知でしょうか。

 

Eメカニズム(Eメカ)とは、高音E音を出しやすくするためのメカニズムですね。

ではこのEメカはどのような流れで取り付けられるようになったのでしょうか。

 

現在の楽器はヴェーム式と言って、ドイツのテオバルト・ヴェームが発明したものです。

現在の構造が確立される以前、「オープンG♯」と言って、今の裏G♯音孔のないものが標準でした。Gキーが分離し、G♯キーは常にオープンで、押さえてクローズにするのです。つまり、高音のE音は小指(G♯)を塞ぐのが正式な運指でした(写真)。

 

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この小指の操作が複雑で

G♯クローズ式が考案されます。

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その結果、高音E音において、オープン式では左手小指のレバー操作で(写真)①が閉じていたものが、クローズ式では①が開いたものとなり非常に発音しづらくなりました。

 

そこで開発されたのがEメカです。右手中指のキーの連動により、①が閉じるように設計し、ヴェームが意図した本来の高音E音を再現できるようにしたものです。



一部では「Eメカは邪道」「メカに頼るべきではない」といった意見も耳にします。しかし、ヴェーム式フルートそのものが150年以上大きく構造を変えておらず、高音E音についてはEメカの操作によってこそヴェームが想定した響きが得られる、とも言えます。つまり正しい運指はEメカ付きのタイプともいえるのです。


確かにEメカが無くても音を出すことは可能ですが、G♯オープンやEメカ付きに比べ、音程や響きの自然さはどうでしょうか。「外してはいけない」という意識から唇を硬くし、息のスピードを上げて吹くこの音は、簡単に出すことができるG♯オープンやEメカ付きに比べて音が硬く、音程も上ずる自然な響きとは言い難いです。

 



ではなぜ「Eメカは邪道」というイメージが付いてしまったのでしょうか。

これに関しては次回詳しくご説明しますね。どうぞお楽しみに✨

 

 

※ちなみにマスターズでは後付けでEメカを取り付ける改造を行っています。

ご興味のある方はぜひご連絡を☎️

 


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