ピッコロ / Piccolo New Masters Tune
“ピッコロチューンナップ”すっかりお馴染みになったこの呼び名ですが、皆様もどこかで耳にしたかと思います。
ピッコロのチューンナップを続けて15年。その数250本近く、ずいぶん作ってきたものだと感心してしまいます。
確かに海外製品を始めとして、素晴らしい楽器はたくさんあります。
頭部管でも、伝統的な波型や前方を折り曲げて素晴らしいレスポンスを実現したものもあります。
でも、それらはすべて数十万から百万クラス。
今お使いの楽器に多少の不満を感じても、あきらめたり、我慢しているのが実情ではないでしょうか。
こうしたピッコロご愛用の皆様からのご要望と情熱にお応えするため、
このたびチューンナップシステムを一新し、グレードアップすることにいたしました。
ピッコロチューン15年間の研究成果に、まったく新しい発想と最新テクノロジーを駆使して造り出した、
理想ともいえるチューンナップシステムです。
これまで、プレートを張り合わせていたための数々のデメリット……….
音程や耐久性の問題、古く傷んだ頭部管では加工できないなどの諸問題をすべて解決するための試み、そして答えでした。
●ニューラウンド (NR)
太く重厚な音質重視の歌口。ドイツ的な輝かしい音色にパワフルな響きを加えたモデル。
●ニュートップ (NT)
緻密な音質とハイレスポンス、全体により吹きやすく、フルートからの持ち替えに適したモデル。
●ニューウェーブ (NW)
柔らかな音質と吹きやすさを追求したモデル。
マスターズチューンの魅力について

NHK交響楽団フルート奏者
菅原 潤
フルートマスターズのみなさんとは、会社ができて間もない頃からのお付き合いになります。
はじめてチューンナップされたピッコロを吹いたときの驚きと喜びは今でもはっきり覚えています。
よい楽器との出会いは、プレーヤーにとって心に深く残るものです。
ましてや、それがチューンナップで実現できるのです。
単純にオーバーホールするだけで、愛用のピッコロが新品に近い状態にリフレッシュされるだけでも素晴らしい喜びです。
ところが、特にピッコロのオーバーホールは、その技術が仕上がりにおおきく影響を及ぼします。
マスターズのチューンナップは、新品の楽器を超えたオーバーホールとでもいうものでしょうか…..
現在、私の所属しているN響のプレーヤーをはじめ、数多くのプロプレーヤーから厚い信頼を受けているのもその技術のあらわれでしょう。
今度、新しく設計・開発したオリジナルジョイントを加えてマスターズチューンピッコロの魅力は、ますます大きくなりました。
ぜひ、 手にとってマスターズチューンピッコロを試していただきたいと思います。