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ピッコロ:ノックピンレス-3

2010年7月5日

皆様こんにちは

フルートとピッコロの製作を担当しております清水章智です。

 

前回6月3日公開の「ピッコロ:ノックピンレス-2」の続きとしまして、

マスターメイドピッコロの構造について説明したいと思います。

 

 

前回までの内容はこちら↓↓↓

ピッコロ:ノックピンレスシステム

ピッコロ:ノックピンレスシステム-2

 

 

~~左手・トリルキィ編~~

左手1

上図をご覧下さい、これはピッコロの左手で操作する部分です。

フルートやピッコロをお持ちの方はご存知かと思いますが、Aisレバーを押さえるとB♭の時に閉じるカップ(以下仮にB♭キィと呼びます)が動きます。

このAisレバーの動きをB♭キィに伝えるためにFMCが採用したのは「ノックネジ」方式です。これは、動きの伝え方は基本的にはノックピンと同じ考え方で、芯金の回転運動を介して離れたキィに動きを伝えます。

左手2

上図のようにAisレバー・B♭キィそれぞれを、ノックネジを使って芯金に固定します。

トリルキィも左手と全く同じ様にネジを使って芯金とキィを固定します(下図)。

トリル1

 

こうする事で、離れた場所にあるキィでも遠くから操作出来るようになっているのです。

 

また、ノックネジ方式ならばノックピン方式のメカニズム的なシンプルさを生かしたまま、芯金に穴を開けたり、ピンを打ち込むなどのダメージを与えたりする事もありません。さらにはキィの上から下までピンが貫通する事もないので、手で触れる部分から汗などの水分や汚れがキィパイプ内に入り込む心配もありません。

 

では、逆になぜ全ての箇所をノックネジ方式にしないのか。

ノックネジ方式とブリッヂ方式の使い分けとその利点とは…。

次回はそこに触れてみたいと思います。

 

投稿者:清水章智