2010/07/08~12 台湾功学社 展示試奏会&点検調整会
2010年7月21日
フルートマスターズでは台湾の功学社楽器股份有限公司の協力のもと台北、台中、高雄の3か所でマスターズフルート・マスターズピッコロの試奏会と点検調整会を行いました。
昨年9月に続き、功学社とマスターズによるマスターズフルートを経験してもらう事とユーザーに対するアフターサービス企画です。
1日目 7月8日(木)
功学社本社でマスターズフルートの特徴説明や楽器を分解しての説明会を行いました。
これから販売を手掛けていただく事になるスタッフや、メンテナンスをお願いする技術者ですから、みなさん熱心に見学され、説明する我々もとてもうれしく思いました。
これからさらにコミュニケーションを図り、販売につながるパイプを太くするために訪台を続けたいと思います。
2日目 7月9日(金)
高速鉄道で台中に移動し、台中店にて午前中昨日同様スタッフの皆様に楽器説明会をさせていただき、午後からお客様対象の試奏会とメンテナンス会を行いました。
マスターズユーザーやリピーターのお客様も来て下さり、「楽しみにしていました」と、声をかけてくださる人もいて、楽しい点検調整会となりました。
親切にサポートして下さった台中のスタッフの皆さま本当にありがとうございました。
3日目 7月10日(土)
台北復興店にて午後1時より点検調整会と展示試奏会を行いました。
台北復興店はお店も大きく、多くのお客様にご来場いただき試奏していただきました。
また、点検調整も数が多く、お待たせしてご迷惑おかけしましたが、お店の技術者の力を借りて何とかクリアー出来ました。
お店の規模からしても、次回以降は丸一日点検調整の時間に充てなければと考えております。
復興店の販売スタッフのみな様、技術者の皆さま、本当にありがとうございました。
4日目 7月11日(日)
高速鉄道で高雄に移動、高雄五福店で展示試奏会と点検調整会を行いました。
ここではマスターズを使用しているハイレヴェルな高校生が調整に訪れ、じっくり時間をいただいてメンテナンス致しましたが、私としては今後じっくりメンテナンスしたいプレーヤーとなりそうです。
試奏会にも高雄のオーケストラプレーヤーが訪れ、いろいろ吹いていただきましたが、M970の巻管が大変気に入っていただけたようです。
同時に展示しておりましたマスターメイドピッコロも大変気に入られた様子で「とても吹き易く良い」との説明をいただきました。
高雄五福店の皆さま、これからもよろしくお願い致します。
5日目 7月12日(月)
功学社本社で今回の企画に対する簡単な打ち合わせを行いました。
今回の企画は2回目という事で、比べようもない活気がありましたが、この結果を大事にして今後もこの活動を通し、拡販活動とメンテナンス活動を続けて行きたいと考えております。
今回の企画から活動まで全てマネージメントして下さいました本社企画課長の黄 茗詩さんには本当にお世話になりました。
とても良い企画を作っていただき感謝いたします。
写真上段:黄 茗詩 企画課長
撮影場所:高雄
投稿者:豊田 桂一
2010/7/10(土)~7/25 JEUGIA草津A・SQARE店フルートフェア
2010年7月15日
7月10日から滋賀県のJEUGIA草津A・SQUARE店にて、フルートフェアがあり、
フェアの後半になりますがFMCの楽器も展示させていただきます。
展示予定楽器仕様
フルート:マスターメイドモデル
M18KB プレミアムモデル IRHE.28 マスターシステム
Purest997 IRHE.4
M970S OCCE.4
M970 IRHE.35
フルート:スタンダードモデル
S925 OCCE.35
ピッコロ:マスターメイドピッコロ
MPC-8E
ピッコロ:マスターズチューン
YPC-62 マスターズチューン
お礼の手紙
2010年7月9日
以前、横浜にある高校のピッコロのタンポ交換と頭部管の割れの修理をしました。
その高校の生徒さんから、お礼の手紙をいただきました。
”生まれ変わった状態にとても感動しました!!”
“吹いた時の反応の良さにおどろきました。”
毎日楽器に向かって、コツコツと作業している私たちにとって、お客様からのお手紙は、とてもうれしいものです。
投稿者:坪井
ピッコロ:ノックピンレス-3
2010年7月5日
皆様こんにちは
フルートとピッコロの製作を担当しております清水章智です。
前回6月3日公開の「ピッコロ:ノックピンレス-2」の続きとしまして、
マスターメイドピッコロの構造について説明したいと思います。
前回までの内容はこちら↓↓↓
~~左手・トリルキィ編~~
上図をご覧下さい、これはピッコロの左手で操作する部分です。
フルートやピッコロをお持ちの方はご存知かと思いますが、Aisレバーを押さえるとB♭の時に閉じるカップ(以下仮にB♭キィと呼びます)が動きます。
このAisレバーの動きをB♭キィに伝えるためにFMCが採用したのは「ノックネジ」方式です。これは、動きの伝え方は基本的にはノックピンと同じ考え方で、芯金の回転運動を介して離れたキィに動きを伝えます。
上図のようにAisレバー・B♭キィそれぞれを、ノックネジを使って芯金に固定します。
トリルキィも左手と全く同じ様にネジを使って芯金とキィを固定します(下図)。
こうする事で、離れた場所にあるキィでも遠くから操作出来るようになっているのです。
また、ノックネジ方式ならばノックピン方式のメカニズム的なシンプルさを生かしたまま、芯金に穴を開けたり、ピンを打ち込むなどのダメージを与えたりする事もありません。さらにはキィの上から下までピンが貫通する事もないので、手で触れる部分から汗などの水分や汚れがキィパイプ内に入り込む心配もありません。
では、逆になぜ全ての箇所をノックネジ方式にしないのか。
ノックネジ方式とブリッヂ方式の使い分けとその利点とは…。
次回はそこに触れてみたいと思います。
投稿者:清水章智